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ハワイに暮らすひと

デール・ホープ アロハシャツ「カハラ」ジェネラル・マネージャー

「ハワイのストーリーを語るアロハシャツ。本物がわかる人に着てほしい」

  パレオを巻いたハワイアンガール、釣ったばかりの魚を抱えたロコボーイ、椰子の木が並んで立つ大地、カヌーが波間に浮かぶ海。そんなハワイの情景を描いた、アースカラーのアロハシャツに身をまとい、満面の笑みを浮かべて握手をしてくれた、デール・ホープ氏。アロハシャツの老舗「カハラ」ブランドに携わって数十年、親会社「トリ・リチャード」のオフィスで、カハラ・ブランドを再生させようとしている現在の心境を語ってくれた。

  「夫であり、父であり、家庭を支える職業を持ち、読書家で、多少のお酒をたしなみ、料理もする。サーフィン、パドリング、スイミング、ゴルフと、海と山のスポーツに興じる40代のハワイに生きる男性、これがカハラの描く顧客層です」と、明確なコンセプトを語ってくれるデール。長年にわたり、アロハシャツのデザイン、製造、マーケティングに関わってきた人物による弁だ。

 アロハシャツを作っていた父、NYでアパレル業の経験がある母のもと、ワイキキ近くで生まれ育ったデールは、名門私立プナホウ学園に通い、毎日友達と自転車でビーチに行き、ハワイの恵まれた自然の中で育った。当時普段着はTシャツではなく、男の子はアロハシャツ、女の子はハワイアンプリントのドレスを着ていたという。アートの授業は大好きだったが、デールにアロハシャツの魅力を教えてくれたのは学校ではなく、父親だった。

 「大学に一年通ったあと、父親の会社HRHで働き始めました。初めて手がけたアロハシャツは、まず生地のデザインから。アウトリガーカヌーをモチーフとしてプリントし、シャツを作り、リバティハウス(現メイシーズ)、などへ売り込みに行きました」。ゼロからアロハシャツ作りを経験し、そのおもしろさにすっかりはまったという。以来、この業界を離れたことはない。
  「私が父の元で働くようになってまもなく、父が急逝しました。もっといろいろ父から学びたかったのに……」
父の死により、弱冠22歳で父親の会社HRHを引き継ぐ。

 80年代にアロハシャツ・ブランド「カハラ」を買い取り、事業を拡大。のちに一旦はカハラを売り、アロハシャツの歴史や各ブランドにまつわるストーリーを綴った名著「The Aloha Shirt - Spirit of the Island」を執筆。環境保護に積極的な企業「パタゴニア」でアロハシャツ部門を開拓した後、2006年のトリ・リチャードのカハラ買収に伴い、再びカハラのGMとして招聘された。

 現在は、ブランドとして初めての旗艦店「カハラ」をアラモアナセンターに出店する準備で追われている。サーフボードやパドルボードを装飾に用い、アイランドスタイルを演出。商品は、アロハシャツ、Tシャツ、ショーツはもちろん、プレミアムのサンダル、サングラス、日焼け止めローションに至るまで、「アイランド・ライフスタイル」にはなくてはならないものばかり、彼自身が納得したものだけをそろえる予定。

 「カハラのアロハシャツにはストーリーがあります。アウトリガーカヌー、海藻、パピオ(魚の一種)など、ハワイアンカルチャーに関連したモチーフをデザインに使う理由は、そのカルチャーがわかるハワイを愛する人に着てもらいたいからです。小さい時、父とカヌーで沖へ出かけ、素潜りをして海の底を探検したり、パピオを釣って食べた思い出を持っている、アイランド・ライフスタイル実践者は全体の顧客のほんの数パーセントにしかすぎないけれど、彼らが実在する限り、本物を作らなければならないと思うのです」と、デールはあくまで本物にこだわる。ポケットや裾、ボタンに至るまでの丁寧なつくりのカハラ・ブランド・アロハシャツ。一枚手に取って羽織ってみれば、本当のハワイのストーリーを語ってくれるはずだ。

「カハラ」アラモアナセンター店
5月オープン予定 www.kahala.com


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