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![]() アメリカ本土や海外から運ばれる料理素材に頼らず、ハワイに生まれ育った独自の素材を活かした料理です。近海で獲れる魚、ハワイの大地が薫る野菜などを、ヨーロッパ風、アジア風、ローカル風と、移民文化がもたらした様々な料理法で仕上げます。一皿には初めて経験する新鮮な驚き、どこかで味わった懐かしさ、いろんなおいしいがぎゅーっと詰まったハワイ・リージョナル・キュイジーヌを、ハワイ滞在中にぜひ一度体験してみて下さい。
世界有数のリゾート地ハワイの美しいビーチでリラックスしたあとは、トロピカル・カクテルとグリルしたマヒマヒのディナーを楽しむのが定番だった80年代。ハワイには舌の肥えたグルメをうならせる料理が見当たらなかった時代でした。しかし1991年、才能ある12名のシェフが地元の食材を使い、イタリア、フレンチ、チャイニーズ、ジャパニーズ、アメリカンコンテンポラリーなど、それぞれの料理修行や文化背景をもとに、クリエイティブな創作料理“ハワイ・リージョナル・キュイジーヌ”を誕生させました。 その12名とは、サム・チョイ、ロジャー・ダイコン、エイミー・ファーガソン・オータ、マーク・エルマン、ビバリー・ギャナン、ジャン・マリー・ジョセリン、ジョージ・マブロサラシティス、ピーター・メリマン、フィリップ・パドバニ、ゲイリー・ストレール、ロイ・ヤマグチ、そしてアラン・ウォンです。彼らは米国本土や海外から送られてくる冷凍の魚や熟する前に収穫した野菜を使うかわりに、市場で朝に仕入れた魚や地元農家で栽培したスイート・オニオンや真っ赤に熟れたイチゴを用い、舌にも見た目にも麗しい料理の数々を創り出し、ハワイ・リージョナル・キュイジーヌという新しいジャンルを確立しました。 ![]() 【左】ワイマナロ産のナロ・グリーン 【右】ハワイ島ハマクア・コースト産のハート・オブ・パーム 12名の創始者シェフの中でも、数々の料理賞を受賞し、世界中にハワイ・リージョナル・キュイジーヌの質の高さを広めたシェフがアラン・ウォンです。ニューヨークのホテルで修行を積んだ後、ハワイでマウナラニ・ベイ・ホテルにレストランをオープン。1995年ホノルルに開いた「アラン・ウォンズ・レストラン」、99年の「パイナップル・ルーム」他2店舗を通じて世界のグルメファンを魅了しています。中国・日本・ハワイという多様な文化背景を持つアランは、アジアの味覚をフレンチの技術と融合させ、独自の食世界を創り出すと同時に、後進の育成にも積極的に力を注いでいます。 ◆オピヒ・シューター(下右)もハウスサラダ(上)も、色使いとプレゼンテーションにまずため息 ◆少しずつ違ったチョコレート・デザートの味が楽しめるチョコ・サンプラー(下左)
![]() 【左】朝ご飯のおかずにもなりそうなビーフとトマトの炒め物 【右】新鮮なマグロをサム.チョイ風に仕上げたスパイシーポケ Photos by Douglas Peebles, from Aloha Cuisine published by Mutual Publishing
ハワイ・リージョナル・キュイジーヌを陰で支えているのは、シェフのリクエストに対応して地元の産物を作る農家たちです。シェフと農家が試行錯誤を繰り返し、現在では常に新鮮なハーブや野菜、フルーツなど、とれたてのフレッシュ野菜が提携農家からレストランに運ばれるようになりました。おいしい野菜を味わった客が地元産の食材を見直し、ファーマーズマーケットで購入するなど需要が増え、地元産業の活性化にもおおいに役立っています。 【左】オアフ島のハウウラ・トマト、ハワイ島のカムエラ・トマトに並んで定評がある 【中】ハワイ島のハマクア・マッシュルーム、エリンギ、しめじ、マイタケ、なめこ、椎茸等がある 【右】タイム、ローズマリー、バジル、ミント、ディルなどのフレッシュなハーブはワイマナロ産 ホノルルで一番新しく、今話題を呼んでいるハワイ・リージョナル・キュイジーヌの流れをくんだレストランを3店紹介しましょう。 ![]() 【上】シェフ・ドナト自家製モツァレラと地元産プチトマトがマッチしたお薦めの前菜 ハワイ語で「2」という意味を持つ「エルア」。ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの先駆者フィリップ・パドバニと、セレブリティ・シェフのドナト・ロペルフィドの二人のシェフが腕をふるう、贅沢なレストラン。フレンチ風、イタリアン風の料理を前菜、アントレ、デザートを交互にいただくのも、ストレートに好きなシェフのメニューで通すのも自由。美味しいワインととっておきの時間を過ごすのにぴったり。 ![]() 【左】フレンチ・ビストロで味わえそうなシェフ・パドバニのこんがりローストしたダック 【右】洗練されたチョコレート・デザート ![]()
![]() 【上】アントレのラムはほろほろに煮込んだものと、ミディアムレアに焼いたチョップと、2種類も味わえる贅沢さ。 カピオラニ通りにこつ然と現れたモダンなビル、ホノルル・デザインセンターの2階に登場した「ステージ」。エグゼクティブ・シェフ、ジョン・マツバラの生み出す華麗なディッシュは単なるハワイ・リージョナル・キュイジーヌの枠を超え「クチュール・キュイジーヌ」と評価されている。ペストリー・シェフ、マーク・オクムラの独創的なデザートも一食の価値あり。また常時5千本以上のワインが眠るワインセラーに隣接したバー「アミューズ」では、前菜とデザート、そしてワインが気軽に楽しめる。 ![]() 【左】脂ののったコナ産ブリとキハダ、アボカドのマリネ 【右】リンゴづくしのデザート ![]() ベテラン揃いの厨房には、緊張感も漂う
キング通りの名店「シェフ・マブロ」の2号店、カジュアルに毎日通えるフレンチスタイルのダイニングとしてオープンした「カシス」。ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの創始者の一人、ジョージ・マブロが生まれ育った漁村の名前で、同名のレストランが故郷にもあるそうだ。ダウンタウンという場所柄、ランチとアフターファイブにビジネスマン&ウーマンが集い、堅苦しくない雰囲気で食事が楽しめる。ドリンクとププだけならラウンジ&ワインバーも毎日オープン。 ![]() 【上】アイエア、スミダ農園直送のクレソンはしゃきしゃきとフレッシュ、ゴートチーズと食感の妙を味わって 【下】ハワイ島で水揚げされた新鮮な魚貝の旨味がぎゅーっと詰まったタイ風シーフードカレー ![]() 【左】ホノルルハーバーを望む絶好のロケーション 【右】フレンチ・デザート、タルト・タタンをコンテンポラリーにアレンジ
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