机に置かれたサプライズ

とある昼下がり、花屋さんが花瓶に活けた花束を持ってオフィスに入って来た。ハワイアイスタッフの某女性のデスクはどこかと聞かれ、案内すると、外出中だった彼女の机の上に花を置いて帰って行った。
花束は全体的にピンク系の花でアレンジされたかわいい印象のもの。いつもほがらかに笑っている、かわいい彼女にぴったりのアレンジだった。
花が届いたときオフィスにいたスタッフは、誰からの贈り物なのか興味津々。やがて戻って来た彼女に聞くと、その日は結婚記念日だったとのこと。そう、夫からのプレゼントだったのである。日本では、妻の職場に花を贈るなどまずあり得ないのではないだろうか?(贈ってもらっても、妻の方でも照れてしまうかもしれないが…。)
言わなくてもわかるだろうと、感情を表に出さない日本人の文化と、思ったことや感じたことは言葉や態度で伝えるという欧米の文化の違いは、日常生活の中でちらりと垣間見ることができるように思う。それはもしかしたら、どんなに日本人が時代の変化とともにアメリカナイズされてきても、代々親から子へと教えられる日本人の考え方の根底に息づいているからかもしれない。
とはいえ、日本人も欧米人も同じ人間。好きな人から花束をもらえばやっぱり嬉しい。職場にとは言わないまでも、大切な日にはぜひ花束を抱えて、にこやかに玄関を開けてほしいと思う日本女性も多いのではないだろうか。グローバル化が進む今、「表現の文化」を取り入れてみるのもいいものかもしれないとふと思った。



