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Life in Hawaii

ライフ&スタディー

ジョン・マーティン/家具職人・マーティン&マッカーサー社長

ハワイに暮らすひと

ジョン・マーティン

 

 

親から子へと代々受け継がれ愛用されるコアの家具。
そのとき家具の域を越え、永遠に生き続ける家族の伝統になるのです」

 

 

ハワイに生息するコアの木を使った手づくりの高級家具専門店「マーティン&マッカーサー」の創始者であり、今も現役の家具職人、ジョン・マーティン。モノを作ることに魅せられて、匠の道を極め、その一生を過ごしてきた。いずれ第一線から退くことになるだろうけど、週に数日でも工房には通いたいと語る。
「ニューヨークで父親が劇場の大道具スタッフをしていたので、いつもセットで遊んでいた。その時にいろんな道具を使ってモノを作ることを、自然に覚えた」と、職人としての第一歩について話すジョン。その後離婚した母親についてテキサス州ヒューストンに移り、青少年劇団のテクニカル・ディレクターを務め、10代の終わりにハワイに来た。20才になるまでには、椅子からカタマランまで「形あるものは何でも作れるようになった」というから器用であると同時に、デザインの才能も携えた若者であった。

  

 1961年に、家具メーカー「マーティン&マッカーサー」を立ち上げる。最初は日常使いの棚などを、特に電化製品普及の波に乗ってステレオ・キャビネットを主に製作したという。しかし1972年にハワイ固有種、コアの木を使って家具をつくり出してから、今ではコアが全製品の70%を占めるようになった。
工場にずらりと並んだコアの木材は、それぞれ職人の手によってベッド、ベンチ、ダイニングテーブル、クローゼットに生まれ変わる。
「丸いのやら縞模様やら、木目にもいろいろあってね。好みの問題だからお客さんに見せて選んでもらうんだよ」と、ジョンは湿らせたクロスで木の表面をつやつやにしながら、木目の違いを丁寧に説明してくれる。工場内では、専門分野を受け持つ職人たちがもくもくと自分の仕事をこなしている。職人の面倒見もよく、長年仕える職人たちを大事にしているからこそ、質の高さを保つことができるのだ。

 

 

 もともとはハワイ王族がこよなく愛したコアの家具。それを一般に広め、この世に生産し続けるジョンの功績は大きい。
「うちのコア家具は生涯保証つき。シロアリにさえ食われなければ、永遠に使える。35年前に買ってもらった家具も、接着部分だけ修理して使ってもらっているよ」との言葉には、自分の作った製品に対する深い愛着とプライドがうかがえる。
「コアの家具は大事に長く使ってほしい。たとえばロッキングチェアーは、親が亡くなったあとも子へと受け継がれ、その家庭の居間で家族の団らんに立ち会っていく。その時、家具というものの域を越えて、家族の伝統という永遠の命を生き続けるのだと思う」
彼の魂が込められたロッキングチェアーは、マーティン&マッカーサー社のロゴマークとなっている。

 

マーティン&マッカーサー
◆本社&家具ショールーム 1815 Kahai St. Honolulu
TEL 845-6688 営:月〜土 9:00-16:00
◆アラモアナ店 アラモアナセンター2階
TEL 941-0074 営:月〜土 9:30- 21:00 日 10:00-19:00
◆ハイアット店 ハイアットリージェンシーワイキキ1階
TEL 923-5333 営:9:00-23:00

 

【写真上】バレーボール、ソフトボール、テニスとスポーツ万能で若々しいジョン・マーティン
【写真中】マーティン&マッカーサー社のシンボル、コアのロッキングチェアー
【写真下】厳しい品質チェックは自身の手によって行われる

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